木工の聖地 旭川の木工クラフト
北海道大雪山系の森の木を伐り出し、生活の道具をつくり始めたのが、旭川家具の発祥です。一世紀を超える時を重ね、旭川市を中心とした東川町、東神楽町、当麻町一帯は、日本5大家具産地の一つに数えられる「家具の聖地」となりました。旭川市の木工クラフトは、北海道の豊かな森林資源と木工技術の伝統に支えられています。旭川市は、北海道内でも特に木材産業が盛んな地域の一つであり、その中心地として木工クラフトも発展してきました。
木工クラフトは、伝統的な木工技術と現代のデザインが融合した製品を生み出すことで特徴付けられます。また、伝統的な木工技術を受け継ぎながらも、新しいアイデアや技術を取り入れ、独自のスタイルやデザインを追求しています。
旭川市の木工クラフトの製品は高い品質とデザイン性が求められるため、地元の木工業者やアーティストは地域内外で高い評価を受けています。
旭川デザインWEEK
旭川デザインWEEKは、旭川市で毎年開催されるデザインに焦点を当てたイベントです。このイベントは、デザイン業界のプロフェッショナルやクリエイター、学生などが集まり、デザインの魅力や重要性を広く知らせるとともに、地域のデザイン文化を促進することを目的としています。
旭川デザインWEEKでは、以下のような活動やプログラムが行われることが一般的です:
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展示会: デザイン関連の企業や団体が出展し、最新のデザイン製品や技術、アイデアを紹介します。展示会では、家具、インテリアデザイン、ファッション、グラフィックデザインなど、さまざまな分野の展示物が見られます。
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ワークショップ: デザイナーやアーティストによるワークショップが開催され、参加者は実践的なデザインスキルや技術を学ぶ機会を提供されます。デザインの基礎から応用まで幅広いテーマがカバーされます。
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トークセッション: デザイナーや業界の専門家によるトークセッションやパネルディスカッションが行われ、デザインに関する最新のトレンドや課題、将来の展望などが議論されます。
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デザインコンテスト: デザインコンテストやアワードが開催され、優れたデザインやアイデアが表彰されます。参加者は自らのクリエイティブな作品を競い合い、評価されます。
旭川デザインWEEKは、地域のデザイナーやアーティストの交流を促進し、地域経済や文化の振興に貢献する重要なイベントとして位置づけられています。
国際家具デザインコンペティション
旭川[IFDA]
旭川に木工産業が生まれて一世紀。日本有数の木製家具産地として発展する中、1990年に始まった「国際家具デザインコンペティション旭川[IFDA]」は、3年に一度のトリエンナーレとして継続開催され、今回で12回を数えます。旭川市は2019年にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野での加盟認定を受けています。世界40都市、国内3都市のひとつとして名実ともに「デザイン都市」になった旭川は、ここから「家具の聖地」として新しい時代を切り拓いていきます。